現場寄稿/三隅・益田道路安全協議会の活動について

現場寄稿/三隅・益田道路安全協議会の活動について

(中国地方整備局 浜田河川国道事務所 関連企画)

三隅・益田道路安全協議会の活動について

三隅・益田道路安全協議会 会長
佐藤工業株式会社
田代 光永

三隅・益田道路安全協議会 副会長
大畑建設株式会社
寺井 一平

 

協議会パトロール

1.はじめに

三隅・益田道路安全協議会は、会員相互の情報交換を近密なものとして、工事の円滑な運営、無事故・無災害による工事完成を目的とした組織であり、令和5年3月上旬現在、23工事の施工業社と発注者(国土交通省 中国地方整備局 浜田河川国道事務所)で構成されています。

一般国道9号三隅・益田道路は島根県浜田市三隅町から益田市遠田町を結ぶ15.2㎞の道路であり、工事区間は、道路改良、橋梁、トンネルの各工事で構成されています。

三隅・益田道路建設事業は、急カーブで起伏が激しく、東西を結ぶ唯一の幹線道路である国道9号の代替え機能の確保、医療施設へのアクセス向上、沿道地域の産業・観光振興による地域経済の活性化に役立つことを目的としております。

2.三隅・益田道路安全協議会の活動内容

○安全協議会

安全協議会は毎月1回、場所は浜田工区・益田工区の代表現場を1箇所選定して交互に開催しております。議題は主として、安全パトロール、翌月の月間工程打合せ、安全衛生管理活動における意見交換等です。

安全パトロールは、相互パトロールとして他社の目線で現場を点検されることにより、普段見落としていた点に気付けることや、点検する側もその現場の優れている点を持ち帰って水平展開できるなど、協議会組織全体で安全管理レベルや安全に対する意識の高揚を図り、災害防止に繋げております。

月間工程打合せは各工事の進捗確認や隣接する工事間で輻輳する作業の工程調整が主たるものですが、一つの路線に多くの業者が施工を行っているため、工事による沿線地域への影響低減も議題の一つとしております。

意見交換においては、発注者(国土交通省)から直近で発令された通達事項の内容説明や中国地方整備局管内の最近の出来事を議題としたもの等、国土交通省の監督員から様々な助言も頂いております。

○合同安全点検

浜田河川国道事務所管内の代表的な現場を年に2回、発注者(国土交通省)や警察署、労働基準監督署、施工業者による合同パトロールを行い、パトロール結果の意見交換および安全管理研修会を行っております。安全管理研修会では、災害防止に役立つ情報提供や関係官庁が取り組む施策の要点等の説明があり、現場の安全管理に役立てております。

○地域との交流

新型コロナウィルスが感染拡大するコロナ渦のなか、地域イベントの開催も自粛が続いておりましたが、昨年8月、3年ぶりに「益田水郷祭」が開催され、地域貢献事業として花火大会の会場となる高津川河川敷の除草作業に参加しました。

また、発注者(国土交通省)は三隅・益田道路事業の理解促進や地域住民とのコミュニケーションを図るため、現場見学会を積極的に開催しており、協議会員(施工業者)も一体となって取り組んでおります。

益田水郷祭 除草作業

3.おわりに

今後も、引き続き本協議会が一丸となって行動し、無事故・無災害で1日も早い工事完成を目指していきたいと考えます。

安全管理研修会

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