現場寄稿/戸田建設株式会社 東北支店 建築工事部 川上 純平

現場寄稿/戸田建設株式会社 東北支店  建築工事部 川上  純平

福島第2合同庁舎(20)建築工事

戸田建設株式会社 東北支店
建築工事部 川上 純平

 

 

本物件はRC造、地上6階、棟屋1階、延べ床面積約6,500㎡の合同庁舎を新築する工事です。

その他付属棟として、車庫、自転車置き場があります。近隣には福島市役所、福島地方裁判所、桜の聖母学院幼稚園・小学校・小学校・短期大学があり、市民や学生など、第三者に配慮した工事運営が求められる立地となっています。

ここからはこれまでの工事の取組について紹介させていただきます。

まず、本現場の特色の一つとして既存のしだれ桜の保存が上げられます。損傷を与えないよう注意を払いながら工事を進めるのはもちろんのこと、開花に合わせてライトアップを行い、工事中においても市民の皆様に楽しんで頂けるよう工夫を行っています。

また、小学校側の仮囲いには児童に目で楽しんで頂けるようにワンポイントデザインを施しています。

施工計画においては様々ICT技術を取り入れております。現在BIMモデルを用いた事前検討を実施しており、フロントローディングにより、施工時に発生する問題を未然に解決することを目的としています。これまで掘削工事や外部足場、配筋、内・外装の納まりについて実施しています。

また、掘削工事ではICT建機を採用しました。こちらは掘削用重機にあらかじめ作成した3Dデータを搭載させ、位置、深さ、法勾配を機械制御にてアシストできるものです。従来では図面を見ながら現地で位置・高さを確認して施工していますが、ICT建機を使用した場合、確認作業に要する時間や、作業員を削減でき、作業の効率化を図ることができました。合わせて、重機付近での作業が少なくなるため安全面についても寄与することができます。

2022年4月現在、1階床躯体工事を施工中です。今後は地上躯体工事、内・外装工事と最盛期を迎えます。新型コロナウイルス感染症も未だ終息を見せない中、必要な対策を講じながら地域の皆様に喜んで頂ける建物をご提供できる様に作業所一丸となって竣工に向け取り組んで参ります。

 

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